臣道連盟(臣道聯盟)を題材とした映画「Coracao Sujos(汚された心)」が来年後公開になるそうです。監督は「oi!ビシクレッタ」(O Caminho das Nuvens)とおなじ。
原作について
サンパウロの中心から
いまなお残る「臣道連 盟」の後遺症
一 『Coracao Sujos(汚された心)』をめぐって
去る十二月十三日(木)の 夜、サンパウロのパウリスタ大通りにある日本交流基金のホールで、フェルナンド・モライス(Fernando Morais)という作家による講演会があった。
題は、彼の本の題名である 『Coracao Sujos(汚された心)』。
これは、日本の敗戦とともに ここブラジルの日系移民社会で起きた「臣道連盟」事件の顛末を描いた本で、昨年発売と同時に連続何週間にも渡ってベスト・セラーになった本である。
講演が始まる前、集中豪雨で 参加者は少ないかと心配したが、約百人入れるホールは、ほぼ満員。聴講者は、日系人二世と三世が中心であったが、それに一部、一世、およびブラジル人がい た。二世と云ってもほどんどはもう六十代から七十代、三世は三十代後半から四十代の人々であった。
「臣道連盟」事件と云っても、 日本の読者には馴染みがないと思われるので、その事件のあらましを書くと次のようになる。
昭和天皇は、一九四五年八月 十五日正午に「ポツダム宣言に対する無条件降伏」の玉音放送を流した。そのとき、サンパウロ州の奥地で短波放送を通じて傍受していた日系人移民の一部は、 「日本は戦争に負けてはいない。あれはデマだ」と云って、反旗ののろしを上げた。そして「臣道連盟」という秘密結社を作り、その特攻隊員が四六年一月から 四七年二月にかけて、日本の敗戦を認める人々を次々と殺戮していった。結果としてその事件の中で二十三人が殺され、一五0人位のひとが重軽傷を負った。ま たそれを取り締まるブラジル軍事警察は、約三万件位の嫌疑をかける中で、最終的に三八一人の人々に三十年の刑を科した。
当時、ブラジル日系移民は、 約二0万人と考えられるが、敗戦後、日系人移民社会は二つに分裂し、八割の人たちが心情的に「勝ち組(信念派)」に組みし、敗戦を認める「負け組(認識 派)」の人々はせいぜい二割にも満たなかった。
そしてその勝ち組みの中心団 体が「臣道連盟」であったが、彼らはサンパウロ州内陸の小都市、農村部に五十を越える支部を作り、日系人移民に対して忠君愛国の思想を鼓舞すると同時に、 各種のデマを飛ばし、一部搾取を含む犯罪を犯した。
日本からのキャストには伊原 剛志、常盤貴子、余 貴美子など。
監督のコメントによれば、組織についてではなく人間を扱った映画にしたということです。(International pess 2010/5/10付け より)